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日本で唯一(?)のCIVICTECHのコンテスト

MashupAwardsとは、日本最大級の開発コンテスト(ITクリエイターのお祭り)。
その部門賞の一つにCIVICTECH部門があります。「お馬鹿な作品」を好むMashupAwardsの中で、ちょっと異色な(真面目な)部門賞です。
そのCIVICTECH部門に関して、CivicWaveはパートナーとして参加しています。

CIVICTECH部門賞の決勝は、「自分達の住んでいる社会を少しでも良くするサービス」というテーマで応募された95作品の中から、10作品のみがオンライン審査で選ばれ、プレゼーンテーションをして競い合います。
地域の課題を解決するもの、自分の課題を解決するもの、オープンデータを利用した作品、地域に作ったワーキングスペースなど、とても多様性あふれるラインナップとなりました。

CIVICTECHという言葉はまだまだ新しい言葉で定義がありません。人によっては「この作品のどこがCIVICTECHなのか?」という作品もあるかもしれません。
ただ、CivicWaveの考えるCIVICTECHとは、「自分たちの住んでいる社会を自分たち力で切り開いてくこと」です。「市民」とは「自分」も入ります。「自分の課題」は「市民の課題」とも言いかえられます。その中で、「自分」ができることは何で、どうアクションするのか?それが大切だと思っています。

それでは、発表された作品をご紹介します。


作品紹介

今回、最優秀賞(部門賞)を受賞し、賞金10万円と、Mashup Battle Final Stageに進出できるシード権を手に入れたのはこのチームです。

<CIVICTECH部門賞・授与作品>
■作品:4919 for Ikoma/チーム:ミセカタラボ

生駒市内の小学校の給食献立の内容や含まれているアレルゲンや食材が見れるアプリ

成長期の小中学生が毎日食べる「給食」にフォーカスを当て、子供の食育をサポートするアプリです。
子供が毎日食べる給食の献立やカロリー、アレルゲン、栄養バランスなどを手元のスマートフォンでかわいいイラストともに手軽に確認することができる。今までは生駒市のオープンデータを手作業でJSON形式に変換していたが、生駒市と協力して、自動変換しやすいcsvとして公開してもらい、アレルゲンもそこに含めてもらったとのこと。



利用シーンのデモ





最優秀賞、おめでとうございます!

審査員
今回、CIVICTECH部門賞の作品を選出する審査員として、以下3名の方々にお越し頂きました。
※写真左から

・前田 諭志氏 / 株式会社デザイニウム代表取締役
・柴田 重臣氏 / Code for Ibaraki
・及川 卓也氏 / クライス&カンパニー顧問



 




続いて、今回決勝に勝ち残り、プレゼンテーションをした作品を発表された順番にご紹介します。

■作品:あのね、/チーム:526の仲間たち
赤ちゃんの外出時のトラブルを解決するウェアラブルデバイス
赤ちゃんの温度、湿度状態 / うんちが出たかどうか / 泣き声とそれの意味することを把握するウェアラブルデバイスを作成し、そのデータをリアルタイムでモニターし赤ちゃんの異常を検知した時に近くの授乳室やおむつ台を案内する総合サービス。


うんちの臭い検知デモ動画はこちら。



 




■作品:おしゃべりパパ人形/チーム:ぴざやんず
パパの声で子どもと遊ぶ人形。MESHなので音声を簡単に入れ替えれて便利です。
パパが多忙でなかなか家にいない……。そんな時に、パパ大好き!な子ども(赤ちゃん)の、さみしさを和らげてあげるアイデア。MESHをつかって、録音してあるパパの音声をランダムに再生(振動を検知)したり、いないいないばあをしたり(裏表を検知)する。

利用デモはこちら!実際のお子さんが使用し「(いないいない)ばあー!」といった瞬間、会場では感嘆の声が。



発表者の方は会場には(子供もいるので)来られないとのことで、オンラインでの発表。
作品もノンプログラミング作品で、ある意味アイデアがあれば誰でも作れる作品で、まさにMAが考えるシビックテック(課題の大小は問わない)な発表でした。




■作品:Find me/チーム:Look for
モノが手を振って自分の居場所を教えてくれるプロダクト
スマートフォンの傾き等の情報を、OSCでArduinoに送信しRCサーボを動かして手を振ってくれるプロダクト。
ミラーリングモード(スマートフォンの動きど同期)、タイマーモード(指定の時間になると手を振って教えてくれる)、通知モード(設定しておいた条件になった場合に教えてくれる、の3つのモードがある。

電池が途中で切れてしまったけれど、実際にスマートフォンと同期しているデモはこちら。






■作品:トイレットペーパー使いすぎ気づく機/チーム:TTKK
トイレットペーパーを一定量を超えて使う場合に、アラートを鳴らして警告します。
トイレの課題はたくさんあるけれど、、全ては解決できないので、使いすぎ問題・地球温暖化の課題にフォーカスして解決するよ。Arduino, タコセンサー, 7セグメントディスプレイを使って、実際にトイレットペーパーの使用量が見える化されます。

利用シーンのデモ動画はこちら



この動画だと伝わらないかもしれませんが、トイレットペーパーを使いすぎる感覚を「警告音」で表現しているのですが、、、
ファミコン世代にはこの警告音が楽しくて、、むしろトイレットペーパーを使ってしまうという矛盾で、懇親会は盛り上がりました。笑


 




■作品:MIERUNDES/チーム:INCAMS
見るものを完璧に照らすメガネ型LED照明。
照明の光軸と視線の軸が常に一致しているので見るものに影ができない。小型バッテリー搭載でとても軽く顔にフィットする。その存在を忘れるような照明。メガネ型基板上の16個の高輝度LEDを小型Arduinoカスタム基板からPWMで調光。
展示等を進めるうちに物づくりや暗い場所での作業をされる方はもちろんのこと、視力の弱い方からの「これなら本が読みやすくなる」というポジティブな反応を受け、『すべての人の「見える」を良くしたい。』という思いを強めてのシビックテック部門応募。

当日はたくさんの機体を持ち込んで頂き、とりあえずみんな光ってました。




 




■作品:ミミ子のただいまプリンター/チーム:Uchino
うさぎのミミ子が可愛くナビゲートしてくれる親子の音声認識コミュニケーションツール
スマートフォンを持たせる事がまだできない子供と、「音声UI」と「プリント」によって遠隔コミュニケーションを実現するツール。子育て世帯が日々直面するシーンに対応しているとのこと。
両親からLINE経由でメッセージを送ったり、オンラインで指示を出すと、ミミ子が印刷・音声等で可愛く回答・反応するよ。


実際の利用デモ



既に数ヶ月家庭で使用しながらカスタマイズを続けていっているとのこと。
その姿勢がとてもDIYで、シビックテック的だなあと思います。
(通知ができているか確認するための子機も作ってしまう、お父さん)

 




■作品:senmu/チーム:senmu
無線でつながる 紐のないハーネス
独り歩きが出来るようになると目を離せません。でもハーネスはちょっと・・。親から離れたら手首につけたSenmuが強く振動して、子供を見守ります。Bluetoothがきれたらブルッとする。親と離れたら両方にノーティフィケーション与えるデバイス。(最初は電気ショックでやりたかったとのこと)

デモ動画はこちら。






■作品:秘境駅ランキング/チーム:秘境駅ランキング委員会
オープンデータから見る秘境駅
秘境駅は到達困難な場所であればあるほど、到達欲求が駆り立てられるもの。
その秘境駅をランキング形式で見る事ができるウェブサービス。
秘境駅を判断する基準として、“覿度、∧薫狼ぁ↓N鷦崚達難易度、こ杏到達難易度、ヅ監三篁沙愎瑤裡気弔旅猝椶20点満点で判定し総合評価を算出しているとのこと。

利用シーンの動画はこちら。



「実際にいくつか行ってみたよ」というところで会場が少しざわつきました。(行ってみたのか!)
「到達難易度」の算出のために、独自でバス停検索APIを作成したり、ロジックづくりにこだわる所等、開発者の並々ならぬ?意気込みを感じます。(ヘンタイがいた)



 




■作品:TUKUDDO-鹿児島初のモノづくりスペース/チーム:TUKUDDO
TUKUDDO-鹿児島初のモノづくりスペース
MA11 鹿児島でのハッカソン がきっかけで鹿児島市にモノづくりスペースを作ることにして、物件探しや融資の手続き、内装工事や作業台や椅子を手作りしたりレーザーカッターやCNCも組み立てて、2/1にやっとオープンできました!とのことで発表を頂きました。



TSUKUDDOとその設立の背景に込めた想いがノリすぎて、プレゼンテーションは半分ぐらいで時間が、、


 




決勝プレゼンとして発表された作品は以上です!審査結果を待っている間はみんなでTouch&Try&懇親会!!
それぞれの作品に関しての話に花が咲きます。





 

当日のイベントの雰囲気や盛り上がりは、TwitterのつぶやきまとめとFlickrの写真も是非ご覧ください!

・つぶやきまとめ https://togetter.com/li/1179722
・イベント写真:https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157667248747489

 

皆さん、本当にお疲れ様でした!
(会場をお貸し頂きましたTECH LAB PAAK さんありがとうございました!)



 
蛇足

私は決勝に進む10作品の選出に関わらさせていただきましたが、どの作品が決勝にきても「CIVICECH部門賞」の代表作品といえる自信がありました。CIVICTECHはまだまだ新しい言葉です。定義などまだない状態です。
そのせいもあり、今回選んだ作品の中では「どこかCIVICTECHなの?」と審査員の方に思わせてしまったものもあったようでした。
今回の審査員の方々には伝わらなかったかもしれないですが、私はどの作品もCIVICTECH作品だと思っています。部門賞の名前変えたほうがいいかな...?



この記事は、Civic Tech (シビックテック)をテーマにした、「Civic Tech Advent Calendar 2017」企画の15日目のための原稿です。他の記事は
https://qiita.com/advent-calendar/2017/civictech
の一覧から見れるようになっており、日ごとに記事が増えていく予定になってます。



著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。