
発表者・参加者・スタッフ・スポンサーが垣根を超えて関われる、フラットな場
6月29日(土)に都内にて、シビックテック活動の共有とネットワーキング強化を行うイベントCIVIC TECH FORUM 2019(以下CTF2019)が開催されました。
実践者のライトニングトークを50本近く話してもらうというスタイルに変わってから2回目の開催。
昨年からの続編を話す人も多く、今年もものすごい熱量でした。
その熱量は、誰か任せで口だけを動かす市民ではなく、自らがアクションをしている市民が集まっているからこそなのだと思います。
また、発表者・参加者・スタッフ・スポンサーが垣根を超えて関われるフラットな空気感が、なんでも話せる安心感も与えていた気がします。
▶オープニング
今年で5回目となるこのイベント。発表者・参加者・スタッフ・スポンサー全てにおいて「みんなで作り上げたイベント」という昨年のスタイルがそのまま踏襲された構成で、
・10分のライトニングトークが矢継ぎ早に発表されるスタイル
・スポンサーは各地のシビックテック企業やコミュニティが支える形
でした。
昨年との違いは、今年設立された「一般社団法人シビックテックジャパン」が主催となってバックヤードを補佐しつつ、運営は公募で手を上げた20名ほどの運営委員で構成するスタイルとなったところ。
当日サポータだけでなく、企画部分から一緒に作り上げていく形に進化したようです。

設立を発表する一般社団法人シビックテックジャパン代表理事の福島氏
▶48名のライトニングトーク
セッションは3部構成になっており、会場は2会場(カフェ会場とセミナー会場)にて同時進行。「半分しか聞けない!」っと嘆いている参加者の方もいらっしゃいました。
各セッションに関しては、公式ページにて、全て動画で閲覧することが可能です。
・第一セッション:社会課題とシビックテック+ソーシャルビジネス

・第二セッション:コミュニティとシビックテック+Gov Tech(公共とシビックテック)

・第三セッション:シビックテック観+シビックテックとプロダクト

▶アンカンファレンス(創造的井戸端会議)
コンテンツの締めは、同じ興味を持った人が少人数でディスカッションする「アンカンファレンス」が開催されました。アンカンファレンスの様子は、こちらのtogetterをみていただくと、雰囲気がわかるかと思います。 →CIVIC TECH FORUM 2019「アンカンファレンス」


▶グラフィックレコーディング
すべての講演をグラフィックレコーディングでビジュアル化しております。詳細はこちら。


▶シビックテック・スイミー
みなさま、スイミーという絵本を知っていますか?小さな魚が集まって泳ぎ、大きな魚のフリをして泳ぐ、あのお話です。(※鯉の餌ではないですよ)
シビックテックに対する想いを魚の折り紙に書き込み、みんなでスイミーを作りました。
「みんなの一つ一つの想いが集まると、大きなひとつの想いになる!」
そんな運営からのメッセージが込められています。
魚の折り紙は、子どもたちが一緒に折ってくれました。そして、「下に海らしい絵を書きたい」といいだし、急遽スイミーの下に画伯達の絵が加わりました。みんなで作ったスイミーです。


▶イベントの様子
当日の動画、写真など、随時更新していく予定です。つぶやきまとめは既にCIVICTECHFORUMの公式アカウントから発信されており、イベントの様子(雰囲気)が伺えます。参加された方は振り返りに、参加できなかった方は次回の参考に、ご覧になってはいかがでしょうか。



最後はみなさまで集合写真。また来年会いましょう!

▶蛇足
今年のCTFは運営委員も公募し、2ヶ月前からみんなで作り上げていきました。当日のサポータの方も含めると、総勢40名ほどの方に協力をいただきました。ありがとうございました。

ある人が言ってました「どーせ参加するなら、作るとこから参加したほうが楽しいじゃないっすか」。
そーなんです。参加するだけだと、新しい人と出会っても表面だけというのも多いですが、一緒に何かを作ると、その距離感が全然違います。「知り合い」ではなく、「仲間」になるんですよね。
そこから参加したほうが、いろいろと繋がりも生まれるし、知識も増える(運営の仕方とかITのツールの使い方とか)。参加するだけの楽しさとは違った楽しさが味わえるんです。
個人的にシビックテックって、消費だけの生活から、生産する楽しさを感じられる活動の一つだと思っているので、是非、イベントも参加するだけではなく、時々運営に参加して、生産の楽しさも味わってもらいたいです。
私自身は、参加するだけより、作り出す楽しさの方が好きになってしまい、普通に参加するのができなくなってる身体になってしまっています。(普通に参加してても運営を手伝いたくなっちゃう人)
ただ、担当する仕事によっては、当日の話は聞けなかったりするのでそこは注意。
CTFは動画ですべての話を後で聞きなおせるから、心置きなく運営に集中できます。
少しでも運営に興味があったら、是非来年一緒にやりましょう!運営楽しいよ。












今年は、運営で参加してくれた方に「学生の頃からまなみさんの記事を読んでいたので、こんなふうに何かを一緒にできたの嬉しいです」なんて嬉しい言葉をもらっちゃったりもしました。
著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree)

CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。