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ルーキー枠、ダイバース枠、公式グッズデザインから感じられる「多様性」への意識
2021年5月15日(土)にオンラインにて、シビックテック活動の共有とネットワーキング強化を行うイベントCIVIC TECH FORUM 2021(以下CTF2021)が開催されました。

このイベントは2015年から毎年一度開催されており、今年で7回目。2018年からプログラム内容を大幅に刷新し、実践者のライトニングトーク(短いプレゼンテーション)を50本近く発信するというスタイルになりました。
今年は、ルーキー枠、ダイバース枠などの募集もあり、例年と比べ「多様性」が意識されていたように思います。また完全オンライン開催となり、YoutubeLive配信だけでなく、参加者交流の場としての「oVice」、オンラインパンフレットとして「miro」などのツールを並行して、活用されていました。
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オープニング

オープニングでは、CTF2021運営委員の統括責任者である伴野氏と、CTF主催である一般社団法人シビックテックジャパン代表の福島氏のトークから始まりました。

ここで印象的だったのは、伴野氏の以下の言葉でした。
実践者の取り組みの一つ一つが結びついて文化になり、風習になり、シビックテックという活動が日本に根づく。と思っています。

「デジタル分野は変革期にさしかかっており、デジタル庁をはじめ、トップから変わっていくところも積極的に見られてくる分野だと思っている。」という前提を踏まえながらも、シビックテック分野における実践者の一つ一つの活動を大切に思っており、「CTFは実際に活動している方約50名に活動の共有いただく貴重な場です。活動者の活動を聞いていただき、聞いている方も聞いていることが活動の一歩を踏み出していると思いますので、参加によってつながりをつくり、大きな渦になっていけばいいなと思っています。」
と締められました。


48名のライトニングトーク

一人8分の短いプレゼンテーションが、5部で構成され、2会場(トラックAとトラックB)にて同時進行で行われました。オフラインですと、2つを同時に聞くことは困難ですが、オンラインだと、2画面並べて視聴していた人もいたようです。
各セッションに関しては、公式ページにて、全て動画で閲覧することが可能です。
こんなふうに登壇者1名1名のページが作られています。
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以下にすべてのセッションのテーマとタイトルを記載しますので、興味のあるタイトルがありましたら、是非CTF2021の公式ページにアクセスして、動画を見てください。
・第一セッションダイバース市民協働・オープンサイエンス
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・第二セッションルーキー新しいシビックテック
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・第三セッション行政・自治体・GovTechローカルコミュニティ
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・第四セッションルーキーローカルコミュニティ
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・第五セッションオープンデータ・ノーコードローコード・テクノロジー教育
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アンカンファレンス(創造的井戸端会議)

コンテンツの締めは、同じ興味を持った人が少人数でディスカッションする「アンカンファレンス」が開催されました。アンカンファレンスは、イベント当日に「miro」にてテーマが募集されていました。
実際に採用されたテーマはこちらになります。
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AskTheSpeaker+懇親会会場

登壇者の方々と直接の交流が取れるAskTheSpeaker(何でも質問)コーナーを、それぞれの登壇後に30分間開催されていました。オフラインだから、密になっても大丈夫。(近づかないと聞こえない)
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イベントの様子


当日の動画は発表者単位で切り取られ、気になったLTだけ聞くことができます。
つぶやきまとめは、イベント当日にCIVICTECHFORUMの公式アカウントから発信されており、イベントの様子(雰囲気)が伺えます。また、各セッションごとのまとめも作成されており、こちらも気になったLT部分だけを素早く目を通すことが可能です。
参加された方は振り返りに、参加できなかった方は次回の参考に、ご覧になってはいかがでしょうか。

youtube72 YouTube(動画) 

togetter72 togetter(つぶやきまとめ)




蛇足

「アンカンファレンス」と「AskTheSpeaker」はoViceというツール上で開催されていました。「参加者同士の交流の場」として設計されており、発表を聞くだけでなく、参加者のみなさまが、このイベントを機につながって、大きな渦がうみだされたらいいなという想いが表れていたように思います。

また、オンラインパンフレットと位置づけていた「miro」は、LTの終了がリアルタイムで更新されるなど、「今何が発表されているのか?」が把握でき、オフラインにはない体験を提供していたように思います。
参加者のみなさまのにぎわいの様子がタイムラプスでも公開されていましたので、こちらでご紹介したいと思います。

こんな形でのタイムラプスも面白いですね。



著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。