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6月2日(土)に都内にて、シビックテック活動の共有とネットワーキング強化を行うイベントCIVICTECH FORUM 2018(以下CTF2018)が開催されました。会場は2会場にわかれ、一人10分のライトニングトークが次々と発表されるスタイル。

第一セッションのカフェ会場は、障がいやシニアなどのテーマをテクノロジーで解決しようとしているシビックテック事例などが話され、セミナー会場では川崎、生駒、稲城、埼玉、三河などの様々なコミュニティ活動について語られました。
発表タイトルをリンクすると、それぞれの動画・発表資料ページ(公開している方のみ)のページへリンクしますので、少しでも興味をもったものがありましたら、是非ご覧ください。
一つの講演は10分と短めなので、移動中にポッドキャスト的に聞くのもありですよー。

カフェ会場

つぶやきまとめ→CIVIC TECH FORUM 2018「第一セッション|カフェ会場」

1.今村 かずき:「猫と人間の持続可能な社会をめざして 〜Code for Catの取り組み〜
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ibm Watsonでcatbotを作成。情報を集めるためにライタソンも開催するなど。


3.鈴木 由紀子:「シビックテックと障害を持つ子の子育て情報
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CodeforKohokuでの活動。障害受け入れあり・なしとざっくりまとめられてしまって保育園・幼稚園を探す情報が足りないなど。

5.矢澤 修:「障がい・難病を抱える当事者と家族のためのオンラインコミュニティについて
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障害者向けの情報はネット上には少なく、ウソ・デマ・誹謗中傷がまだまだ多い。「自分にあった」「同境遇の当事者・家族と話す場」を作りたい。

7.林 晋吾:「うつ病患者のご家族が抱える孤独を解消する「コミュニティサイトencourage」
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うつ病経過が順調な人の共通点 は家族によるサポート。しかし家族さんは必要な情報にたどり着けない、相談できる相手がない…。マイページの中でうつ病進行状況を掲載。病状が近い人達同士をマッチング。

9.鈴木 滋:「静岡県立島田商業高校の特色ある授業実践
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授業はRESASやQGISで地域選択、オープンデータ等を取入れmonacaでアプリ作成。座学だけでなく、実際に手を動かしてアプリを作ってます。高校生スピーカー登場!

11.友次 進:「シニアとスマホの素敵な関係〜講座1440時間から見えたホントの問題
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恐怖ワードは「入手」「課金」「情報を共有することを許可」。ライドシェアが流行らなかった原因は「無料で乗せてもらうのは申し訳ない」という気持ち。「気持ち」を理解し設計に組み込むことが重要。


13.澤田 学:「みんなでオープンデータを作る活動を通じて積雪寒冷地域を盛り上げたい...
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雪が好きすぎて個人で日本雪氷学会に参加!オープンデータで積雪寒冷地域を盛り上げたい。魅力を発信する為、町歩き、WikipediaTown、OSM組合せたオープンデータソンを開催。

15.天川 伊織:「地域の歴史をどのように引き継ぐか (Code for Shirakawaの活動を通して)
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「地域」で消えそうな情報を残そう。メモ書き・口伝は住人がいなくなると失われる。人の中にあるデータを残す術を探してる。


セミナー会場

つぶやきまとめ→CIVIC TECH FORUM 2018「第一セッション|セミナー会場」

小俣 博司:「オープンデータを利活用した市民版EBPM(証拠に基づく政策立案)とも言える取組の紹介 - 川崎シビックパワーバトル
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地域自慢をオープンデータを用いてプレゼンする大会シビックパワーバトル。市民自身がオープンデータを活用できて、どんどん拡大中。

佐藤 拓也:「シビックテック・インパクト 〜生駒から生まれた繋がり〜
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シビックテックの活動をしている中で生まれた様々な影響。アプリだけに限らず、人の構成や仕事への影響、地域とも繋がりができた。

杉山 恵理:「みんなで作る、地域を楽しくする地図作り・情報発信
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近所の情報が市役所のHPでは分かりづらかったというところから始まったオープンデータ作り。Local Wikiや地図や色々と開発。

嬉野 剛士:「Code for AICHIが目指す3つの未来
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代表は二人一組で。設立してまだ半年だけど、色々な活動を既に行っている。Code for AICHIとしては出口戦略が大事!

木村 博司:「CivicTechの実践と現実
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産学官で愛知県の三河地域で活動するCode for MIKAWA、オープンデータのインフラ作りなど積極的に活動している。オープンデータカタログサイトには官だけでなく、民のデータも置いてあるのが特徴。

太田 一穂:「埼玉での活動を通して得たもの
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Code for CATが生まれた話から埼玉県内でのマッピングパーティやアイデアソンなど様々な活動のご紹介。まだまだ仲間募集中!

遠田 浩太:「地域課題の解決に向けたCode for Sagaの活動について 〜UDC2017への取り組み〜
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佐賀の大きな課題である交通事故。交通事故を少しでも減らすために、関係各庁にデータの提供を依頼し、アプリケーションや地図を開発。

福田 崇之:「白山クリエイティブ・ビオトープのご紹介
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大学と過疎の進む白山市とで取り組むソーシャルイノベーション。地域の民間企業も巻き込んでいる。目指すはスマート里山地。

以上が、午前中に発表されたプレゼンです。
他のセッションも気になる方はこちらのページからどうぞ!
・まとめ記事:52名の実践者が事例やノウハウを披露した「CIVIC TECH FORUM 2018」
・第二セッション:シビックテックと子育て〜コミュニティ運営ノウハウまで
・第三セッション:自治体との取組〜個人でできるシビックテック活動まで


蛇足

今回の蛇足は運営委員の感想を掲載していきたいと思います。
まずはCTFを4年間ずっと支え続けてきたお二人から。

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CIVICTECHFORUMを続けてきて良かったなあ。心から言える1日でした。
運営にかかりっきりだったので、正直当日の講演は殆ど聞くことが出来ませんでした。
それでも満たされていく充実感と、幸せな気持ち。
それはこの場に集まった方同士の交流と、笑顔がもたらしてくれたものだったと思います。

シビックテックという言葉が日本で流通をし始めて数年。
その期間、ずっとその言葉が指し示すイメージを追いながら、CIVIC TECH FORUMの設計に携わらせて頂いておりました。
そのような中、4回目を迎える今回、確信めいたものを感じました。

シビックテックとは登壇者・講演者や一握りの人によって行われるものでは無く、
行政や企業がいないと進まないものでも無く、
エンジニアが必ず必要なものでも無く、
シビックテックのエコシステムを誰かが作りあげるものでも無く、
テクノロジーと課題の周辺で自分のできることや、やりたいことをやっている全ての方が少しずつ積み上げていくもの。
そう感じたCTF2018でした。

登壇者、運営者、サポーター、スポンサー、応援者がお互いの持てるものを持ち寄りあい、作り合う。
全員が主役のフォーラム。それがこれからCTFの姿だと思います。
来年も、たくさんの方と一緒に作っていけたら幸いです。
2018に関わっていただいた皆様への感謝を込めて。
伴野智樹

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Civic Tech Forumも今年で4回目。過去3回の大企業スポンサードと専門業者による運営サポートから、今年は多くの少額スポンサーと有志の運営委員、サポーター(ボランティア)たちによる運営に切り替えました。

内容も、基調講演やパネルディスカッションといった一般的なセッションスタイルでなく、全て同じ時間配分のLT形式にしたこと。また、誰かがスターやリーダーというわけではなく、登壇者、参加者、スタッフの間に垣根のないフラットな関係性を志向したこと。この2つが今年の特徴というか、もはや哲学のような柱になっています。

これまでのやり方はシビックテックにイケテル感を出すのに多少役立ったと思いますが、真にシビックテックらしいCivic Tech Forumが今年誕生したのだと思います。

流し聞きでもいいのでYouTubeのリストを再生してみて下さい。誤解を恐れずに言えば、アット驚くような目を見張るものはないかもしれません。でもだからこそ、この場の意味があります。見て(聞いて)みれば、明日から真似できそうな事例だったり、その活動に関わろうというきっかけを与えてくれたりするはずです。こうした取り組みがシビックテックの根を強くすると信じています。
本田正浩