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東京、名古屋、茨城、川崎、横浜がつながったオンライン井戸端会議

ブログやFacebookページなどで発信しているだけだと顔が見えません。
日本全国のみなさまと「顔を合わせたお付き合いをしたい!」ということで、CivicWaveでは、オンライン井戸端会議はじめました。
第9回目となった今回は9名の参加となり東京、名古屋、茨城、川崎、横浜といった地域がつながりました。

今回はテーマを設定しないフリートークとしてそれぞれ話したいことを自由に話す、質問するというスタイルで進みました(最近多いかな)。井戸端会議ならではのカジュアルな雰囲気の中、みなさんリラックスをして話をしていたのが印象的でした。とはいえ初めての方もいらっしゃるので自己紹介や、井戸端管理人の小俣さんから「話題フリ」もあるので、新しい方も楽しめますね。

今回は主に、
・CIVICTECHFORUM 2017 LTで取り扱うネタについて
・コミュニティや場作りについて

などの情報共有や雑談をしました。


CIVICTECHFORUM 2017 やるよ!LTネタ・オープンデータネタについて

まずはまなみんより、CIVICTECHFORUM2017(以下CTF)開催にあたり、LT等でどんな人の話し聞きたい?という問いかけからはじまりました。

3/25(土)に開催を予定しているCIVICTECHのカンファレンス『CTF2017』は、「民間セクター」「コミュニティセクター」「政府セクター」の3つの観点からCIVICTECHを点検していこうという趣旨で開催されます。
その中の「コミュニティセクター」のコンテンツにて、様々な事例を集めるLT(ライトニングトーク)を8枠用意しているとのこと。

現在は、MashupAwardsシビックテック部門上位作品の3つは決まっています。

のとノットアローン
地方議会の議事録横断検索 議事ロックス
ディスレクシアの人のための字幕読み上げ機能付きYouTubeプレイヤー


シビックテックだけにとらわれず、様々な事例や取り組みが聞けたほうがいいよね、という話しの中で、

テクノロジー体験教育としての株式会社 for Our Kids
テクノロジーを活用した少し変わった防災イベントとしての下田 「遊ぼう祭」
データを使って市民活動をする、データを使ってやれることを突き抜けてやっている、倉敷の一般社団法人 データ クレイドル

等が、挙げられました。
ぜひみなさんも興味ある事例等ありましたら以下までご連絡下さい!
https://www.facebook.com/events/686729144831907/


他にも、自治体のオープンデータにとらわれない「オープンデータ(民間のデータや学術、美術データ等)」を扱った話題になり、UDC2016で発表があった、ボトムアップ型(データ収集から行う)のオープンデータ等が、先日決勝大会を終えたばかりのUDC2016 瀬戸さんから紹介を頂きました。
※以下事例はUDCのものだけではありません

観光客向けの京都らしいデータ・セット(京都観光データをひたすら集めたもの)
Mapillary 会津若松(世界規模の空間位置情報付き写真共有サイトMapillaryを使ったイベント)
金澤写真アルバム(過去の写真を収集しクラウドで管理する)
森町 オガルコ (給食の献立と乳幼児カレンダーを活用したサービス)


コミュニティの「場所」について


その後、CivicWaveのまなみんが最近仕事を始めたという、とあるコワーキングスペースの話しから、シビックテックやコミュニティにとっての「場所」の話しに展開してきました。

■Geekが集まる名古屋のGeekBar
名古屋の宮内さんからは、名古屋のIT界隈では知る人ぞ知る「GeekBar名古屋」について紹介をいただきました。

GeekBar名古屋は、毎週月曜にお休みのピアノバーを借りて開いているGeekなBAR。
テーマを持つイベントが開催されたり、ただ開いて管理人がいるだけだったりで運営をしているとのこと。
いろいろなイベントをやると、その属性の人がコミュニティを超えて来てくれる(例:ガンダムナイト、仮面ライダーナイト、RESAS APIナイト等など)。

シビックテックやITコミュニティと言うとハードルが高いですが、近しいテーマや、近しい領域をイベント等で取り組むことで少しずつ交わっていくという事なのかもしれませんね。

■「場」とコミュニティの関係

そこから、「場」が持つ効果効能や過去の振り返りの話しになり、この日の井戸端会議はクローズしました。
個人的にはこの最後のクロージングでの振り返りが一番おもしろかったです。
そのコメントを一つずつ紹介します。

コミュニティは経験してみないと説明が難しい、、
インターネットの常時接続解禁の時代。常時接続を一回でもしたことある人はわかるのだけど、したことない人にその良さを説明するのが難しいのと同じように、コミュニティやGEEKの集まりについても説明するのが難しい。入ってみれば、参加してみればわかるものではあるのだけど、、。
場所等を介して障壁が下がっていくのは良い。

今のシビックテックコミュニティは年齢層が高い、、?
シビックテックのモチベーションを考えた時に、「誰かの役に立ちたい」という人が多い。それは一度自分の技術が誰かの役に立ち、それをフィードバックされたことがあるから言えること。
経験が無かったり、比較的若い人にはわからないんじゃないかな。
シビックテックに関わる人は、「自分の技術を役に立てたい」という、『経験』がある人ばかりで、そりゃ年齢層高いよね、と思う。

札幌バレーと今のコミュニティの違い
コミュニティが集まる場所と言えば、「札幌バレー」というものが昔あり、当時「BIZカフェ」と呼ばれる交流の「場」が流行った。
また、夜のBIZカフェ(スナックを借り切り、起業家だったら誰でも行ける親交の場)というものがあった。そこでは生き生きとした起業家が交流し、ビジネスコミュニティが生まれているのを体験した。
そして、昔は会社単位だったが、今は個人でそれができる。それがシビックテック・コミュニティの原体験。
※札幌バレーは以下を参考に
「転機迎えたサッポロバレー」
https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2009/10/articles/0910-03-2/0910-03-2_article.html


オープンソースとコミュニティの関係
京都に居た頃はシビックテックに限らずそのようなカジュアルに集まって交流する「場」はあった。夜のBAR等。
雑談と共に開かれる突発的なセミナー等も「学問の街」というだけあって色々あった。
シビックテックを考えたときに、オープンソースの活動とつながるのは「いろんな貢献の仕方があるんだよ」ということを伝えること。ちょっとしたこと(オープンソースで言うとマニュアル作成や翻訳)でも出来る人を捕まえる、勧誘する、というところの知見を増やしていく事は重要かと思う。
参加のハードルを下げるということをずっと考え実践している。

などなど、「場」というテーマで一度井戸端会議を行っても面白いなと思うほど、最後の最後にいろいろな話しが出てきました。


次回告知

CivicWaveのオンライン井戸端会議は毎月第一木曜日の19:30〜開催しております。
次回は4月6日(木)19:30〜 になります。申し込みはこちらから。
 →CivicWave:オンライン井戸端会議「4月」

こちらのFacebookグループに参加いただけるとイベント作成時に告知します。
 →CivicWaveコミュニティ(Facebookグループ) https://www.facebook.com/groups/1101374179924453/?fref=ts
  ※CivicWaveの読者やイベントに参加した方による相互コミュニケーションの場

次回のテーマは現在検討中です。
詳細がきまりましたら、イベントページで告知します!





著者プロフィール:伴野智樹(@tomokibanno
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CivicWave運営メンバーの一人。
MashupAwards事務局/CIVICTECHFORUM事務局
ミッキーマウスの声真似が得意です。