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能登、水戸、佐賀、岐阜、川崎、東京がつながったオンライン井戸端会議

ブログやFacebookページなどで発信しているだけだと顔が見えません。
日本全国のみなさまと「顔を合わせたお付き合いをしたい!」ということで、CivicWaveでは、オンライン井戸端会議はじめました。
第2回目となった昨日は9名の参加となり、リピータも新しく参加してくれた方もいらっしゃいました。

今回は、全て雑談ではなく、最初の15分はテーマを設け、勉強会形式で発表していただき、その後は雑談という形にしてみました。
テーマは「街歩きイベント」。
お話いただいたのは、街歩きイベントを数多く開催している、オープン川崎の小俣さんです。

今回は前回と違って最初に話を聞くスタイルをとったからか、初回よりもみなさま受け身の姿勢だった気がします。


街歩きイベントについて by 小俣さん(オープン川崎/Code for KAWASAKI主宰)

小俣さんには主に、以下のツールを使ったイベントの紹介や苦労話、またグリーンバードと共催したゴミ拾いイベント等の他団体との共催イベントについてお話いただきました。
 - OpenStreetMapのマッピングパーティー
 - ウィキペディアタウン(街道)
 - LocalWiki

街歩きイベントは、街に興味をもってもらうことが目的で開催。すぐに課題解決には直結しませんが、仲間づくりや街への興味をもってもらうためにはとても有効とのこと。

また、小俣さんが活動している「川崎」は、既に活動されている地域コミュニティが複数存在しているので、自分たちだけで新しく何かするというよりは、そういった人達と一緒に活動していくことを心がけているそうです。それは、そんな人達と一緒にやっていくほうが動きがはやいからです。
上記3つのツールも、参加者をみながら使い分けをしています。

例えば、ゴミ拾いコミュニティの「グリーンバード」とは、ゴミ拾いと地図を作るマッピングパーティを組み合わせてイベントを企画しました。(参考:インターナショナル・オープン・データ・デイ2015
ただ、実施した感想としては、ゴミ拾いとマッピングパーティとどっちつかずな状態になってしまったので、二部制にすればよかったとのことです。例えば午前中にゴミ拾いをして、午後はマッピングパーティといったように。
一緒のイベントにしようと欲張らないほうがいいそうです。

また、情報を登録するツールである「ウィキペディアタウン」と「LocalWiki」の違いについても教えてくださいました。
 ・ウィキペディアタウン・・・文献で2つ以上の信頼できるソース情報が必要。主観情報はNG。
 ・LocalWiki・・・ここのランチは美味しいよ!などの主観情報を書き込める

ウィキペディアタウンはウィキペディアに街の情報を書き込んでいくイベント名称です。ウィキペディアに掲載されるため、検索の上位に表示され、街について知ってもらえることはメリットの一つです。
ただ、せっかく登録をしても、リファレンスがないと削除対象となってしまう可能性があるため、注意が必要です。
書き込み作業は、根拠となる文献が多い図書館で作業するのが便利です。図書館であれば、司書さんのリファレンスサービスも活用することもできます。
ウィキペディアタウンに関してはこちらの記事も参照ください。
 →街歩きイベント「ウィキペディアタウン」

商店街の人など、お店を宣伝したい人などと一緒にイベントする際には、「LocalWiki」を利用することが多いそうです。


その後も参加者からの質問を受け付け、井戸端会議の半分ぐらいは街歩きイベントについて語っていました。
 Q:街歩きイベントの集客ってどうやっていますか?
 →コワーキングの掲示板にはったり、一緒に活動している地域コミュニティの人に宣伝してもらったり。オンライン募集でいてくれる人は少し外側の人ですが、掲示板に貼りだすと、その地域に住んでいる人がきてくれます。

 Q:それらのツールで登録したことをあえてクローズにすることはできませんか?オープンにはしたいけど、誰でも見られるのには抵抗があることも...。
 →今回紹介したツールとはすこし投稿する情報が違いますが、その地域に住んでいる人だけにオープンにするような地域SNSツールなども存在します。日本でいうと「マチマチ」、世界的には「Nextdoor」など。


雑談タイム

後半は、CivicWaveで取り上げた記事の中で興味あることや、最近の動きの中で気になっていることなどを話していきました。話された話題は大きくこんな感じです。
 1.ポケモンGOに関して
 2.CTF@東海に関して
 3.のとノットアローンの全国展開に関して
今回は、全てが雑談ではなく、時間も短かったこともあり、前よりも話題数は少なかったです。

1.ポケモンGOに関して
「ポケモンGOがめっちゃはやっていて、水戸にある千波湖にレアモンスターがでたことで人が集まり、ゴミがすごいことになっている。ポケモンGO+ゴミ拾いイベントってどうですかね?」という話から、「課題も多いけれど、シビックテック的に活かす方法はないか?」という話へ。
最初の話題では「ポケモンGOだけやる人と、ゴミ拾いだけやる人に分かれちゃうから、一緒にやらない方が良いよ。街歩きイベントはなるべくシンプルにする方が良い。」と小俣さんからアドバイス。
後半部分に関しては、岐阜市がポケスポット申請したということや、大阪の商店街がイベントをしていましたね。など、みんなから情報がシェアされました。

2.CTF@東海に関して
先日行ったCIVICTECHFORUM@東海について、参加した石井さんに感想を伺ったところ、
「みんなで集まって顔をあわせるのは大事だと思いました。東京のイベントとちがって、距離が近いので、後の話がしやすかった」とのこと。
CivicWaveで記事も上がっているので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
 →東海のシビックテック実践者が大集合した「CTF@東海」

3.のとノットアローンの全国展開に関して
Code for Kanazawaで運営している子育て応援アプリ「のとノットアローン」のプロジェクトリーダの坂井さんが参加していたことから、
「保育園マップのように、全国展開はされないんですか?水戸版を作成してもいいのでしょうか?」
という質問がでました。
「まだその段階にないので具体的には考えていませんが、そういう話もでています。やりたいという声があれば全然OKだと思います」とのことでした。

あっというまに1時間がたってしまい、少し延長して21時ちょっと前にお開きとなりました。


次回告知

CivicWaveのオンライン井戸端会議は毎月第一木曜日の19:30〜開催しております。
次回は9月1日(木)19:30〜 になります。申し込みはこちらから。
 →CivicWave:オンライン井戸端会議「9月」

こちらのFacebookグループに参加いただけるとイベント作成時に告知します。
 →CivicWaveコミュニティ(非公開Facebookグループ)
  ※CivicWaveの読者やイベントに参加した方による相互コミュニケーションの場

次回のテーマは現在検討中です。
詳細がきまりましたら、イベントページで告知しますねー。



著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。