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金沢、水戸、名古屋、佐賀、川崎、東京がつながったオンライン井戸端会議

ブログやFacebookページなどで発信しているだけだと顔が見えません。
日本全国のみなさまと「顔を合わせたお付き合いをしたい!」ということで、CivicWaveでは、オンライン井戸端会議はじめました(冷やし中華はじめました風で!)。
第1回目となった昨日は、8名の参加となりました。

感想としては...めちゃ面白かったです!!
なんか友だちとオンライン飲みしてるぐらいの緊張感のなさが良かったです。
はじめましての方もいらっしゃったんですが、ズバズバと言ってくれたのがすごく良かったのだと思います。


話した話題

CivicWaveで取り上げた記事の中で興味あることや、最近の動きの中で気になっていることなどを話していきました。話された話題は大きくこんな感じです。
 1.社会的インパクト評価について
 2.パーソナルデモクラシーフォーラムの報告会について
 3.シビックテックとお金の関係
 4.子どものプログラミング教室
 5.そもそもシビックテックってなんですか?

1.社会的インパクト評価について
社会的インパクト評価については、CivicWaveでも2つほど記事にしております
 ・社会的インパクト評価イニシアチブの設立が発表
 ・日本の社会的インパクト評価の未来を語る「Social Impact Day2016
社会的インパクト評価の特徴は、アウトプット(事業の直接の効果)の評価に留まらず、その先のアウトカム(事業による効果)を評価することです。例えば、成人病予防事業のケースでいえば、アウトプットはセミナー開催回数などになり、アウトカムは市民の予防意識向上、健康寿命の延伸、医療費の減少などになります。
「Social Impact Day2016」に登壇された、あいちコミュニティ財団の木村さんが、Code for Nagoyaの定例MTGに参加していたのを知っていたので「どんな話をしたのか?」を聞いてみました。
NPOなどはICTをうまく使えていない課題があり、Code forなどは課題から遠いという問題があるため、木村さんとそれぞれの距離を縮めようという議論があったそうです。
あいちコミュニティ財団では、あいち見える化WEB(あいちの地域課題を知る。その解決に挑むNPOがわかるサイト)なども運営しています。


2.パーソナルデモクラシーフォーラムの報告会について
次の話題は、ニューヨークで毎年行われている ”政治と市民参画とテクノロジー” に関する国際カンファレンス「パーソナルデモクラシーフォーラム(以下:PDF)の参加者報告会ではどんなことが報告されていましたか?という話題です。
 ・フィルターバブルの話(SNSのアルゴリズムは偏っている)
 ・GovTECHとコミュニティを一緒のものとして話している日本がおかしくないのか?という話題
などがあがり、それをきっかけに「日本は政治とCivicTechの距離が遠いよね」というディスカッションに。その際に、先日台湾で行われたG0V summitの話題にも触れました。


3.シビックテックとお金の関係
最近気になることとして、港区のゴミ分別アプリ公募があがりました。
5374proは?とか、こんなアプリも地域の広告などをいれられたら、もっと安く作れないのか?など。
そして、シビックテックで儲かっているところはあるのか?という議論へ。
GovTECH、広告費で運用費をカバーしている福岡市のPM2.5ダイヤル、会津や徳島の事業についての情報共有などされました。


4.子どものプログラミング教室
今回の参加者の中で、パソコン教室を運営している方がいらっしゃったので、最近話題の「IT×教育」関連との関わりは特にないのか?という質問。
東京では話題かもしれないけれど、地域差はかなりあり、茨城ではいますぐフィットという感じでもないとのこと。


5.そもそもシビックテックってなんですか?
最後は、今回の一番のハイライトです。
・シビックテックってなんなの?
・Codeforってなんなの?(手段と目的逆転しているところない?)
・目的わからないと宗教団体みたい
などなど。シビックテックは「テクノロジーを使って地域の課題を解決する」ことだという認識はみんな共通しているものの、Codeforという団体は、地域によって大切にしていることや活動目的が違うので一概には言えません。コミュニティとしてオープンに運営しているところもあれば、ある団体が名前だけを変えて運営しているところもあるかもしれません。日本とアメリカでもやっていることが違います。
ただ、この事実(それぞれ全然別団体ということ)を理解している人が少ないことは確かですね。

そして、「Codeforはシビックテック団体といいながら課題解決してるの?」という素朴な疑問。課題解決よりも実績作ることに走ってない?活動目的が不明確だと宗教団体かと思われても仕方がないとの指摘。今回のオンライン井戸端会議もなんの目的でされているかわからないとのご指摘いただきました。

一応以下のようにイベントページには記載しているのですが、足りないですね(反省)。
ブログやFacebookページなどでシビックテックの発信をしているけれど、発信しているだけだと顔が見えません。
CivicWaveに興味を持ってくれている人達が、どんなことを考え、どんなことに興味をもっているのか?など、顔の見える関係で話していきたい。そんなことを考えています。
また、全国のみなさまと話したいという思いで、オンライン井戸端にしています。
なので、参加された際には、一度は顔を見せてくださいね。

この場で改めてオンライン井戸端の目的をお話させてください。
CivicWave運営メンバーは、シビックテックの現場は各地域だと思っています。その中で、イベントの東京一極集中に問題を感じています。そのため、東京にいない人でも参加できるイベントを企画し、コミュニケーションのとれる場をつくりたいというのが目的の一つです。
また、地域の問題は他の地域の人も同じ問題を抱えているかもしれません。オンラインでいろんな地域の人が参加することで、ヨコとヨコ、地域と地域がつながる場となってもらえることも目的としています。

そして、運営メンバーの、CivicWaveに対してのそれぞれの想いはこちらに書いておりますので、あわせて読んでいただけると怪しさはなくなるかな?
 →運営メンバー紹介

オンライン井戸端はCivicWaveと接触のある人を対象にしていて、あまりそのあたりの説明を書いていない所などは傲慢だったなーっと反省しました。

最後は、参加したみなさまに感想を聞いてお開きです!
みなさまご参加ありがとうございました。



次回告知

CivicWaveのオンライン井戸端会議は毎月第一木曜日の19:30〜開催しております。
次回は8月4日(木)19:30〜 になります。申し込みはこちらから。
 →CivicWave:オンライン井戸端会議「8月」

こちらのFacebookグループに参加いただけるとイベント作成時に招待をお送りいたします。
 →CivicWaveコミュニティ(非公開Facebookグループ)
  ※CivicWaveの読者やイベントに参加した方による相互コミュニケーションの場

次回は全部雑談ではなく、最初はちょっとしたテーマについてみんなで語ろうかと考えています。
詳細がきまりましたら、イベントページで告知しますねー。




━━蛇足(めんどくさいこというよ)━━━━━━
実はオンラインで雑談って大丈夫かな?なんて結構不安だったんですよ。
でもフタをあけてみたら、ものすごく楽しくて、いろんなお話も聞けてよかったです。

今回のオンラインMTGでは、「顔が見える関係構築」を一つの目的としていたので、カメラは極力ONでお願いしていました。それもよかったなーと思います。

そして、みんなが悔しがっていたのが、一人だけビールを飲みながら参加していたこと。
次回はみんな「お酒持参で挑む」との宣言がたくさん入りましたw。
そんな感じでゆるくやっています。

でもやはり、初めての人にはハードルが高いと思うので、初めての人でも参加しやすいように、テーマをもうける会があってもいいよね。という話にもなりました。
やりながら、試行錯誤していきたいと思います。


また、CivicWaveのオンライン井戸端会議は、毎週木曜日に様々な地域で開催し、100回目をもって解散したCode for Japanの井戸端会議メンバーも参加しています。
その際の想いとノウハウを引き継きながら、無理なく継続していきたいと思っています。
 




著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。