catch


2016年6月1日から奈良県生駒市でも「FixMyStreet Japan」の運用が始まりました。

FixMyStreetとは、市民と行政が協力し、道路の破損、落書き、街灯の故障、不法投棄などの地域・街の課題をスマホを使って解決・共有していくための仕組みです。
34

利用方法は簡単です。
まずは、専用のアプリをダウンロードし、ユーザ登録をします。その後は、道路の破損などの地域の課題を見つけたら、写真を撮って位置情報をつけて投稿するだけ。市民なら誰でも利用できます。
レポートが投稿されたら、あとは、そのレポートを元に、対応できる人(自治体や市民)が対応していくというツールです。
行政職員が街の声を集約するツールとして利用することも可能ですが、市民間のコミュニティとして利用することもできます。

例えば以下のように、地図と写真が投稿され、対応した投稿に関しては、解決後の写真も投稿されます。
21
※郡山市の例(FixMyStreet Japanサイトより引用)


英国からはじまったオープンガバメントを実現するツール

FixMyStreetは、もともとは2007年に英国のmySocietyという団体が開発したサービスで、オープンガバメントを実現するツールの一つとして位置づけられています。
オープンソースで展開されており、現在では、ノルウェイ、カナダ、ニュージーランド、ブリュッセル(ベルギー)、チューリッヒ(スイス)など、世界中に拡がりを見せています。
36
※図:fixmystreet.comのトップページ

日本では、「FixMyStreet Japan」が2012年より運用を開始しています。
市民の方のレポート、コメントの投稿・閲覧は全て無料ですが、投稿されたレポートに対して、自治体の職員として対応されたい場合には、自治体機能が用意されています。ブラウザがあれば動作し、システムのインストールは不要とのことです。

今回、奈良県生駒市の運用が始まり、以下の4都市で本格運用されています。
・愛知県半田市 人口118,685人 (2016/5/1) ・・・2014年10月1日より本運用中
・大分県別府市 人口120,527人 (2016/4/30) ・・・2015年4月1日より本運用中
・福島県郡山市 人口335,892人(2016/5/1) ・・・2015年1月12日より本運用中
・奈良県生駒市 人口120,774人 (2016/5/1) ・・・2016年6月1日より本運用開始

実際に運用されているのは上記4都市ですが、、大阪府大阪市や北海道室蘭市でも実証実験を行っていました。

現在では累計でおよそ2800件近くの投稿が行われているそうです。
13330270_10208627370375453_1895804485_n
※提供:FixMyStreet Japan


■関連情報
道路の傷んだ場所をスマートフォンやパソコンから手軽に通報できるようになりました/生駒市