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出典:http://playbook.cityofnewyork.us/

ニューヨーク市が市のデジタル戦略について定めた、ニューヨーク市デジタル・プレイブック(プレイブックは脚本の意から転じて基本方針の意)を公表しました。
6つの原則と12の戦術で構成されます。

デブラシオ市長は今後、ニューヨーク市がプレイブックにしたがって行政サービスのデジタル化を改善し、世界で最も多様性を持ち格差の少ない都市を目指すとのこと。手頃な価格の住宅供給、使いやすい公共交通、その他、市提供のあらゆる行政サービスに適応されます。
プレイブックは市の進める単なるデジタル政策という意味ではなく、21世紀型行政の根幹という位置づけです。電子行政をやるかどうかを超え、次のレベルを目指すものになると考えられます。

6つの原則
1.言語・能力・出自・職業などに関わらず全てニューヨーク市民を大切に扱う
2.行政はできるだけシンプルに
3.意見に耳を傾け、きちんと対応する
4.市民がアクセスできる全てのチャンネルを提供する
5.プライバシーを大切にし、行政への信頼を保つ
6.協働しながら物事をすすめる

6つの原則を実現するための12の戦術
1.サービスは全ての人が利用できるように(言語・障碍対応)
2.簡単でわかりやすいコミュニケーション
3.サービスを提供できるよう行政側から市民へ近づく
4.新サービスは市民によってテストされ作られる
5.行政側ではなく市民のニーズでサービスを作る
6.ベストサービスを提供することで職員のレベルを上げる
7.実際に有効なサービスを元に考える
8.地域やコミュニティに密接したサービスを
9.技術・データ・デザインの標準を定める
10.モバイルファースト
11.民間企業・団体・個人と協力していく
12.全てのサービスが説明可能で透明性があること

詳細はこちらのPDFをご覧ください。
http://playbook.cityofnewyork.us/wp-content/uploads/2016/05/NYCDigital_PrinciplesStrategies.pdf

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