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「あなたが暮らす地域が近い将来どう変わっていくのか?」を見せる、簡易なシミュレーションツール「MY CITY FORECAST」 の全国版が公開

東京大学生産技術研究所 関本研究室が開発したこの「MY CITY FORECAST」は、
 ・住まいを決める時、何を地域の魅力だと感じるのか?
 ・将来、どんなまちに住みたいのか?
そんな質問へのあなたの答えを考えるきっかけとなるツールとなることを目指しているそうです。

現状の値および現状の都市構造を保ったまま遷移した場合と比較して表示するだけでなく、アンケートを通して市民からの評価を集めるツールにもなっています。
「行政側の描く都市の未来像」と「市民の意見」が出会う場として機能すること、を期待するものとして作られた「声を登録する」機能にとても意味を感じます。

現在もまだデータを更新中なため、対応地域は少ないかもしれませんが、10月下旬には概ね全国整備完了予定とのこと。あなたの街の将来を見てみませんか?
10.17(月)更新情報
福島県の各市町村と、ここ数年以内に合併や市町村名変更等のあった自治体の合計14つを除き、1670の自治体に対応。14の自治体に関しては、データの整備が出来次第公開する予定とのことです。



MY CITY FORECAST とは?

MY CITY FORECAST」は、現状の人口分布・施設配置データをもとに、2015年〜2040年に想定される居住地域の環境を可視化するものです。
簡易なシミュレーションを通し、将来その通りの都市構造になった場合に市民が暮らす環境がどう変わるのか?を以下の14の指標を通して表示します。
 1.地域の人口
 2.65歳以上人口割合
 3.14歳以下人口割合
 4.一人あたり行政コスト負担
 5.緑地割合
 6.医療施設
 7.学校施設
 8.スーパーマーケット
 9.コンビニエンスストア
 10.大型商業施設
 11.介護施設
 12.保育施設
 13.行政施設
 14.公園


利用の仕方は以下の通りです。
<STEP1>街を選ぶ
54


<STEP2>エリアを選ぶ
37(c)OpenStreetMap contributors

<STEP3>年を選ぶ(14の指標が表示されます)
17


<STEP4>詳しく見たい項目を選択する
04


素晴らしいのはこの先です。この結果を見て、声を登録する機能があります。
<STEP5>声を登録する
45
45

データをみて街を「知る」だけでなく、こちらの「声」を登録するというアクションを通じ、街と「関わる」一歩を踏み出してみませんか?



MY CITY FORECASTの推定方法

MY CITY FORECASTの推定方法は、MY CITY FORECAST 推定方法概要資料によると以下のとおりです。
詳しくは資料の方をご覧ください。

まず、現在の都市の姿を表す以下の6つの主要情報を取り組みます。
 /邑分布
 ⇔价呂稜枌
 施設配置
 づ效詫用計画
 ジ共交通の配置
 行政コスト
そこから、人口分布を以下のように推定。
18
※出典:MY CITY FORECAST 推定方法概要資料

そして、都市施設の配置を以下のように推定。
49
※出典:MY CITY FORECAST 推定方法概要資料

最後に、行政コストを算定し、住環境14指標として表示します。
52
※出典:MY CITY FORECAST 推定方法概要資料

また、推定の際に利用しているデータに関しては、こちらに記載がありますので、ご興味のある方はご覧ください。

My City Forecast は都市の遷移について、得られた都市の情報とある程度の仮定をもとにその変遷を推定した結果を示すものであり、現実とは誤差があります。
また、都市の計画の是非を主張するツールではないため、あくまでツールを通して情報を得た市民の方に評価を委ねることを目的として作られていまので、その点はご注意ください。



━━蛇足(めんどくさいこというよ)━━━━━━
冒頭にも書きましたが、My City Forecast は、
・住まいを決める時、何を地域の魅力だと感じるのか?
・将来、どんなまちに住みたいのか?
そんな質問へのあなたの答えを考えるきっかけとなるツールとなることを目指しているとのこと。

実は4年前、少し似たようなコンセプト(住む場所ってどこがいいの?という質問に対する解という意味)で作られた作品がMashupAwards9(CIVICTECH部門賞決勝作品)に応募されていました。
 →Happy Chart
そのサービスのコンセプトはこうでした。
「4つの尺度(8つの指標)で、その土地の幸せの形を可視化。可視化することで、田舎の方が幸せかも?移住してみるのもいいかも?なんて思うきっかけになるかも!?」

私もこのHappy Chartプロジェクトに少し関わっていましたが、サービスを作る際、最初はオープンデータから可視化しようと試みました。しかし、その頃はあまりデータが揃っておらず、アンケートから可視化するという形になりました。そして、
「住む場所ってどこがいいの?って悩みますよね?家賃とかそういった情報は溢れていますが、そういったものだけではなく、そこに住んでいる人が幸せなのかどうか?といった指標もあったらいいと思いませんか?」
というも問題定義もしました。デモグラフィックデータだけでなくサイコグラフィックデータも重要という提案です。
今回の 「My City Forecast 」は最後に「アナタの声を聞かせてください」という「声」を登録するところが準備されているところが、とても素敵だと思いました。





著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。