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賞金総額約500万円の開発コンテスト「MashupAwards2016」の応募はじまる!〆切は11/21。
CIVICTECH部門賞は、日本で唯一のCIVICTECHサービスのコンテストだよ

全国のシビックテックエンジニアのみなさま!
ITクリエイターのお祭り、MashupAwardsの作品応募が始まりました!そして今年もCIVICTECH部門賞が設けられています。MashupAwads2016の賞金総額はなんと500万円!そして、部門賞の賞金は10万円です!
普段は課題からサービスを考えているシビックテックエンジニアのみなさまも、今回だけは技術ドリブンで何かサービスを考えてみませんか?
もちろん、既に作ったサービスを応募してもOK。アプリだけでなく、デバイスなどもOKです。

コンテストで得られるものは名誉や賞金だけではありません。
作品をみんなに知ってもらえることで、自分では思いつかないアイデアをもらえるかもしれない。
他の人の作品を見ることで、アイデアや技術の使い方の参考になるかもしれない。
そして、MashupAwardsのイベントはとても楽しく、戦友は後に必ず友だちになります。

応募期間は9.26(月)〜11.21(月)までの56日間になりますので、是非チャレンジしてみてくだい。
応募はこちらから→http://mashupaward.jp/
今年は、CIVICTECH部門賞の部門賞パートナーとして、CivicWaveも協力させてもらいます。


今年の「CIVICTECH部門賞」の概要

CIVICTECHサービスの重要なことの一つは「市民に求められていること」だと思いますが、審査基準はそれだけではありません。
MashupAwards2016のシビックテック部門賞の審査基準は以下3点になります。

 ・CIVICTECH度(市民の課題を解決する。誰でも使える。CIVICTECHの概念を広くしらしめる。地域でエンジニアの活躍するフィールドを創りだす)
 ・アイデア(独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性)
 ・完成度(実用性、ユーザビリティ、デザイン性)

CIVICTECH度は重要視されるものの、「モノづくり自由形」をコンセプトにしているMashupAwardsでもあるので「アイデア」も大きな要素を占めます。今までと違った視点でのCIVICTECH作品は、アピールさえできれば「優れた着眼点」となり「アイデア」部分で大きくプラスになる可能性を秘めています。

CIVICTECH部門賞の最優秀賞に輝いたチームは、10万円の副賞がもらえ、MashupAwardsの決勝であるFinalStageに進出できます。
また、上位3チームには、2017年3月に予定している、シビックテックのカンファレンスイベント、CIVICTECHFORUM2017にて、プレゼンピッチを行うことができます。



CIVICTECHにおけるMashupAwardsの存在とは?

日本最大級のアプリ開発コンテストであるMashupAwardsの部門賞の一つではありますが、CIVICTECHにおけるサービスコンテストとしては、日本で唯一のコンテストです。
MashupAwardsは、一言でいうと「ITクリエイターのお祭り」です。多くのAPIが利用できるため、ITクリエイターの発想を刺激します。全国のITクリエイターが参加するこの開発コンテストは、「CIVICTECH」という分野の幅を広げてくれるとても大切なコンテストです。

各地で活動しているCIVICTECH団体の人達は、課題ドリブンでサービスを考えます。もちろんそれは王道であり、とても大切なことです。ただ、CivicWaveは「それだけでは”CIVICTECH”の幅が狭くならないだろうか?」と課題に感じています。

一方で、「コードでより良い世界を!」というコンセプトの「Code for America」の名前を借りて活動している各地のCode forでは、コードを書ける人が少なく、エンジニア不足という問題を抱えているところが多いと聞きます。コードを書けなくてもCIVICTECHはできますが、Code forと名乗るのであれば、コードを書くことでより良い世界を作れる団体であるほうが、個人的には誤解は少ないと思っています。
そのためには、コードが書けるエンジニアの方々に、CIVICTECHに興味を持ってもらうことはとても大切なのではないでしょうか。

MashupAwardsというコンテストでは、基本的に技術ドリブンでサービスが考えられます。しかし、CIVICTECH的なサービスもいくつか作られています。例えば以下の様なサービスです。
AED SOS・・・AEDをいち早く届けるためのサービス。Twilioという電話API技術を利用し同時通話を実装。より多くの人で助けあいができるように機能追加。
ミミミル・・・デバイスで撮影した画像データを解析し、画像に映っている情報をテキストデータにし、音声で通知してくれるというサービス。耳で見るという、目の見えない人に優しいサービス。
ねとでん・・・福岡市のHPで公開されているPM2.5の数値を、電話をかけると自動音声で教えてくれるサービス。インターネットが使えない人にも情報を提供できるサービス。

技術ドリブンからのシビックテック的作品は、普段シビックテックを意識していないエンジニアがシビックテックを意識するきっかけになると同時に、課題ドリブンからでは生まれない作品が生まれる可能性も高いです。
そんな人達や、そんな道から生まれた作品と触れ合うことは、課題ドリブンで関わっているシビックテックエンジニアの方々にも刺激になると思っています。

MashupAwardsのCIVICTECH部門賞は、
 ーCIVICTECHの幅を広げる役目
 ーコードがかけるエンジニアにCIVICTECHにふれてもらうきっかけ
の2つの役割をもつ、とても大切なコンテストだと認識しています。

普段は課題からサービスを考えているシビックテッカーのみなさまも、今回だけは技術ドリブンで何か考えてみませんか?シビックテックサービスを思いつかなかったとしても、そこで学んだ技術が、もしかしたら将来のシビックテック活動に活きる可能性もあります。
そして、MashupAwardsには他の部門賞もあるので、どんな作品を思いついても応募はできます。


MashupAwards「CIVICTECH部門賞」の応募作品

MashupAwardsとは、2006年からリクルートが主催で開催している日本最大級のアプリ開発コンテストです。今年で11年目、12回目となる、日本では老舗のコンテストの一つです。
CIVICTECH賞は、3年前のMashupAwards9から部門賞として設けられ(当初はシビックハック賞)、今年で4回目を迎えます。過去のCIVICTECH部門賞に輝いた作品を紹介したいと思います。

■MashupAwards9 CIVICHACK部門賞 受賞作品 バスを探す 福岡
自分たちが欲しいと思ったサービスを、自分たちの力で作り出していく姿勢がとてもシビックハックな作品
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この作品は福岡のバスを安心して使うためのアプリです。この作品は、多くの市民の支持を得、現在では西鉄バスの公式アプリとして生まれ変わりました。
出発地点のバス停と目的地のバス停を指定することで「どの路線番号のバスに乗ればいいか/目的地に何時に着くのか/運賃はいくらか/ 待っているバスは、今どの辺りか/バスがどのバス停に止まるのか」 などを簡単に確認することができます。また、時刻表よりも遅れているバスも 運行状況や遅延情報の表示で分かるなど、何時頃着くかの把握もでき、やきもきさせずに済みます。
「バス停データはなかなかなかったけれど、あきらめずに探したら国土交通省がデータを出しているのを発見した。ただし3年更新されてないデータだった。それでも市民の力で修正していけばいいと思い、思い切ってサービスを作りました。」
という言葉に、自分たちの力でサービスを作り出していく姿勢がとてもシビックハックだと思った作品です。

他にはこんな作品が応募されていました。MashupAwards9は初めてシビックハック部門賞ができた年だったためか、他にもいい作品が揃っていました。
MA9でのシビックテック部門作品


■MashupAwards10 CIVICTECH部門賞 受賞作品台風リアルタイム・ウォッチャー
オープンデータとのMashup、台風情報の新しい伝え方の提案、そして圧倒的な完成度をもった作品
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インフラ、風の被害、雨の被害等をビジュアルしマッピング化することで台風情報の新しい伝え方を提案した作品。
5分毎の更新によって台風・災害の現況を「Google Earth」上で把握するとともに、現場のつぶやきから被害を即時的にキャッチし確認できます。
また、これまでオープン化されていなかったウェザーニューズ社の「減災リポート」のデータを公開してもらい、他のオープンデータとマッシュアップしています。

他にはこんな作品が応募されていました。
MA10でのCIVICTECH部門作品


■MashupAwards11 CIVICTECH部門賞 受賞作品千葉市おまつりデータセンター
データ作りのところから行政と一緒にやっている点が、CIVICTECHらしいと評価された作品
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千葉市で、いつ、どこで、どんなお祭りが行われているのかを簡単に探すことのできるサービス。
ターゲットは、地域に住んでいる方達なので、とにかく簡単に使えることを目指し、よくあるシチュエーションについては、1クリックで見ることができるようにしたとのこと。トップページには、今週開催される祭りの一覧を表示し、自分の住んでいる地域の祭りが知りたい!今日祭りに行きたい! 週末祭りに行きたい! に応えるため、これらをダイレクトに行えるようにボタンを配置。
データは、本サービスの企画段階から千葉市の職員の方にも参加してもらい、町内会のお祭り情報をオープンデータとして作成してもらったそうです。

他にはこんな作品が応募されていました。
MA11でのCIVICTECH部門作品


今年はどんな作品が応募されるのか、とても楽しみです。
シビックテックの幅を広げる作品!待ってます。




━━蛇足(めんどくさいこというよ)━━━━━━
MashupAwardsだからこそ生まれたシビックテック作品に出会うと嬉しくなります。
例えば、MashupAwards11では「飯テロ金沢」という作品が決勝に進出してきました。
この作品は、金沢の食の魅力をツイートしまくる飯テロbotサービスです。「金沢の魅力を発信し、金沢の観光客を増やそう!」という作品です。
このアイデアは、CIVICTECH度の高いエンジニアであれば、でなかったアイデアではないかと思っています。

そして、昨年のCIVICTECH部門賞で応募された中で、私が好きだった作品は、「北陸新幹線を伸ばそう」というサービスです。ゲーム内のバーチャルな世界で、北陸新幹線を金沢から福井まで伸ばすゲームです。タップをすると、伸ばすことができますが、途中で福井に関するクイズがでたり、SNSで福井のいいところを拡散したりします。
こんな、くだらないCIVICTECH作品がでてくるところに、MashupAwardsの良さがあると思っています。

「CIVICTECH」「課題解決」というと、
 「地域の課題を解決するんでしょ?人のために何かを作るんでしょ?それは自分には興味がない」
そんな風に思うエンジニアの方が多くいます。
人のために作る…。CIVICTECHはそれだけじゃないですよ。

自分の課題を解決するもので十分CIVICTECHなんです。特にそれが個人的なものではなく、多くの人も同じような課題をもっていたら、十分CIVICTECHなんです。それは、ビジネスでも同様のことかと思います。
例えば、MashupAwards10の優秀賞の「ごはんですよ!」は、食事中、こどもにスマホを触らせないためのガジェッドなんですが、こどもの教育という面から考えたら、この作品は十分CIVICTECHの作品だと思っています。

MashupAwardsでCIVICTECH部門賞があることで、CIVICTECH関係ない、CIVICTECH興味ない。そう思っているエンジニアの人達が、少しでもCIVICTECHに触れ、興味をもってもらえたらと思います。




著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。