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地域が主体となって初めて開催された「CIVICTECHFORUM@ローカル」
会場の一体感は強く、今後の地域間連携に期待!


東海で活動している、シビックテック団体であるCode for Nagoya、Mikawa、Gifu、Numazu、Shizuokaが協力し、登壇者やハンズオンのメンターとして、Code for Ibaraki、Kanazawa、Chiba、Kawasakiなども参加するなど、各地のシビックテック実践者が集まり、熱い議論がかわされた「CIVICTECHFORUM@東海」。

CIVICTECHFORUM(以下:CTF)は、2015年、2016年と東京で開催されていましたが、「シビックテックの現場は各地域であり、地域でこそ開催したい」という想いがCTFの運営委員にあり、今回念願の地域開催となったとのこと。

実践者が多く集まり、少人数だったからか、アットホームでその場の一体感は強く、東京で開催されたお祭り感あふれるCTFとは違う暖かさがありました。
ともにこの場を作り出している雰囲気を感じ、シビックテックらしいイベントだったように思います。

この集まりには価値がある、このような場を通じてジワジワと広めていかなければならない

運営委員長の河口さんが最後に言ったこの言葉の通り、ここに集まった方同士の今後の繋がりが、これからの東海でのシビックテックを作っていくと感じたと同時に、「ともにつくりだしていこう」とする仲間とのつながりは、シビックテックにおいてとても重要だと認識する場ともなりました。


プログラム内容〜こだわったポイント4つ〜

CTF@ローカルは、開催地域の運営メンバーが主体となってプログラムが作られています。
今回のイベントは以下の4つの意図が反映されたプログラムとなっていました。
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  →ライトニングトークで活動内容をみんなに知ってもらい、井戸端会議で交流
 ▲轡咼奪テックに関して語る場が少ないので、その場を作りたい
  →井戸端会議
 シビックテックの基本的な知識を共有したい(+知らない人には伝えたい)
  →シビックテック概論と実践者のセミナー
 さ蚕僂剖縮があるひとが多いので、その勉強をしたい(+エンジニアに興味をもってもらいたい)
  →ハンズオン

一番の目的は「横のつながり」であり、そのためにはそれぞれの考えや活動を知ることは大切です。
また、シビックテックに関して語る際、前提が違っていると会話が交差してしまいがちなので、井戸端会議前にシビックテック概論と実践者のセミナーが開催され、基本的な知識を共有しました。

実際のプログラムはこちらのイベントページを参照ください。
 →CIVICTECHFORUM@東海

本記事では、CTF@東海ならではのコンテンツを中心にお伝えし、別記事でシビックテック概要と実践者のセミナー内容をお伝えしたいと思っています。


ハンズオン〜「CARTO」と「Bluemix」〜

今回のCTF@東海の運営委員に入り、企画をしたのは主にCode for Nagoyaのメンバーになります。Code for Nagoyaの特徴の一つは、エンジニア比率が高いということ。(※参照:Code for Nagoyaの記事)
 ーシビックテックで利用できる技術について学びたい!
 ーそんな技術に興味があるエンジニアの方に活動にシビックテックという活動を知ってもらいたい!
という要望から、GISサービスの「CARTO」とIBMの「Bluemix」のハンズオンを午前の部で行いました。
その狙い通り、技術に興味があり、今回のイベントに参加したという人が数人いました。

<CARTO>
CARTOとは、プログラミングの知識がなくても、手持ちのデータを素早く地図に可視化させられるツール。(参照:プログラミング知識がなくても地図ベースのデータを可視化できる「CartoDB」
オープンデータを中心とした地理情報データを用いて、業務でも使える分析、可視化手法のツールとして紹介されました。
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講師:宮内はじめ氏/Code for Nagoya名誉代表、小俣博司氏/オープン川崎、Code for Kawasaki主宰

<Bluemix>
もう一つのハンズオンは、IBMのコグニティブ・コンピューティング技術であるWatsonが使える話題のBluemix。Bluemixにログインして、簡単なコグニティブアプリケーションの作成まで体験頂きました。
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講師:森住祐介氏/日本IBM


東海地区で活動する実践者達のライトニングトーク

ある意味、今回のイベントの一番のメインコンテンツです。
東海地区で活動している実践者達が、どんな考えでどんな活動をしているのか?を発表するセッション。6つの発表がありました。
 \舒翕治氏(Code for Gifu)/ 岐阜の暑い夏は年末まで続きます!
 ∋埓酣酣兄 (Code for Numazu)/ 半年の活動報告「三つの見える化で繋げる沼津の未来像」
 G鮠晶啝瓠別掌轍姐業大学 コレクティブインテリジェンス研究所)/Web上の集合知を活かした新しい民主主義をデザインする!大規模合意形成支援システム創成プロジェクト
 さ榮發呂犬畛瓠Code for Nagoya)/Code for Nagoya活動紹介
 ヌ畋芝郢併瓠Code for MIKAWA)/地域文化発信とICT活用
 η岡晃一氏(LODチャレンジJapan実行委員東海支部長)/シビックテックでLODを作ろう
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グラレコ by 森本涼子さん、舘村花菜さん、藤田真実保さん

この発表により、近い地域での取組や想いを共有でき、今後の取り組みの連携がスムーズになることに期待です!

私が愛知県三河の出身ということもあり、Code for MIKAWAの木村さんの発表を楽しみにしていました。
Code for MIKAWAは「面白いからコミットする!」という考え方で活動しているとのこと。実家に帰った際にはイベントに参加してみたいと思います。面白いことなら参加したい!
活動としては、豊橋名物の「手筒花火の担い手がいない」という問題に対し、VR手筒花火を作ったり、「豊橋3大学学生まちづくりハッカソン」の技術サポートなどを行っているそうです。
MIKAWAは「豊橋技術科学大学」の存在は大きいですね。
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興味のあるテーマに集まり、少人数で議論する「井戸端会議」

様々な事例や活動を聞いた上で、気になるキーワードを付箋にかいてもらい、事務局側で6つのテーマにグルーピング。そして、「どうしてもこの話をしたい!」というフリー枠を追加し、7つのチームに分かれての井戸端会議となりました。今回話されたテーマはこちらです。
 .轡咼奪テックの未来・本質を語りたい
 活動やプロダクトを継続していくためには?
 ちばレポについてもっと話したい!
 せ毀韻鬚匹Υき込む?
 ス埓・自治体との関わり方。オープンガバメント?
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 フリー枠「ポケモンデモクラシー」・・・シビックテックはまだまだ知らない人も多く、閉じた仲間内だけで活動している問題に対し、ポケモンGOぐらい一般の人達に浸透させるには?という議題です。
(会場の名工大近くの鶴舞公園は、ポケモンGOの聖地とよばれており、すごい人でした。)
CoCYwyqVYAA-sxI CoCXspJVUAAz-HO
CoCYwvnUEAAB8Ge CoCYp2dUsAE8qWJ
CoCYp0FUIAEfsoA CoCYp0DVYAEu9sX
CoCYp0CUkAA9rU9 CoCYw4SUEAAUV_b

話した内容を、1チームずつ発表し、みんなにシェア。それを2回繰り返しました。
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参加した感想としては、深い議論まではできませんでしたが、少人数で話すことにより、初めての人の顔を覚えるのはもちろん、どんな考えをもって参加されているのか?現在どんなステータスなのか?知ることができました。
そのことは、もっと話してみたい!と思う人を見つけることができ、その後の懇親会で会話が弾んだ一つの要因となったのではないでしょうか。

今回のイベントのつぶやきをまとめました。こちらは当日の臨場感を感じられる内容となっています。
 →http://togetter.com/li/1003713

近くで同じような活動をしている人がいたら、お手伝いをお願いできるかもしれないし、違う団体のイベントに参加することは刺激にもなります。
今回のイベントで顔を合わせたことで、今後の取り組みで連携が生まれたり、他の団体のイベントに参加しやすくなったことに期待です。
距離ってとても大切だと思うんです。

次回は、本イベントのワークショップ前に開催された「シビックテック概論と実践者のセミナー」を中心とした記事を書きたいと思います。
 ・レポート第2弾:ちばレポは、リリース後も進化を続ける永遠のβ版「CTF@東海」
 ・レポート第3弾:シビックテックの概要と実践事例「CTF@東海」


■参加者ブログ
シビックテックフォーラム@東海はとっても刺激的なイベントだった!皆さんありがとうございました!/明日を拓け



━━蛇足(めんどくさいこというよ)━━━━━━
Code for Nagoyaは街の規模が多すぎて、市民との距離があり、具体的な課題に接していないことが一つの課題といっていました。
しかし、今すぐできなことを無理にしようとするより、今できることをしたほうがいいと個人的には思っており、実は今回のイベントがまさにそれだったのではないかと感じました。

今回のCTF@東海はCode for Nagoyaのメンバーが地域のハブとなり、東海地区の活動者が集まりました。Code for Kanazawaは石川県全域を対象とし、プロジェクト単位で地域課題解決にあたっています。
Code for NagoyaもCode for Kanazawaのようなポジションで活動するといいのではないでしょうか?
各地の課題に対して協力できることがあれば、プロジェクトメンバーとして協力していくという関係はどうですかね?

井戸端会議では、シビックテック団体の「規模」についての話もでましたが、いろいろと各地のお話を聞く上で感じるのは、都道府県単位が最適な気がしています。
もちろん一概にはいえませんが...。

個人的に思うシビックテックにおける大事なことの一つは、「できることから無理なく始めていく」だと思っています。Code for Nagoyaの活動は、随所でそんな要素を感じます。




著者プロフィール:鈴木まなみ(@rin2tree
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CivicWave運営メンバーの一人。
2歩先の未来をよむブログメディア「TheWave」の湯川塾の事務局を務め、テクノロジーの最新動向をウォッチしながら、コミュニティ運営や執筆活動中。
また、MashupAwards8〜11の事務局を務め、内外のコミュニケーション全般を担当。